俺の開発大作戦

Linux, Mac, Windows10 で 迷走する1開発を進めていく備忘録5

macOS HighSierra で バーチャルホストの設定

前回に続き、MacBook Pro のWeb開発周りの設定を更に進めていく。現在、当ブログを動かす手製の CMS や従業員が参加する CGM サイトなど、公私にわたって複数のサイト管理を行っているため、バーチャルホストの設定は欠かせない。

というわけで、/etc/apache2/httpd.conf の設定から。まずは、下記のコメントアウトを外してバーチャルホストを有効にする。

...
# Virtual hosts                           
Include /private/etc/apache2/extra/httpd-vhosts.conf // 行頭の「#」を外す。
...

続けて、.htaccess から mod_rewrite が使えるように、該当する行のコメントアウトも外しておく。

...
LoadModule rewrite_module libexec/apache2/mod_rewrite.so // 行頭の「#」を外す。
....

次に、さきほど有効にした /etc/apache2/extra/httpd-vhosts.conf を編集して、バーチャルホストの詳細設定を行う。

一つのホストにつき、以下の内容を1セットとして設定を書き進める。

<VirtualHost *:80>
    ServerAdmin contact@kobachan.biz
    DocumentRoot "コンテンツ配置場所を絶対パスで指定"
    ServerName kobachan-biz
    ErrorLog "/private/var/log/apache2/kobachan-biz-error_log"
    CustomLog "/private/var/log/apache2/kobachan-biz-access_log" common

  <Directory "コンテンツ配置場所を絶対パスで指定">
     Options FollowSymLinks
     AllowOverride all
     Require all granted
  </Directory>

</VirtualHost>

'AllowOverride' を 'all' で設定しないと.htaccess の設定が有効にならないので注意。

'/etc/hosts' に上で設定した ServerName を追記し、apache を再起動してアクセス確認。

...
127.0.0.1 kobachan-biz
...
% sudo apachectl restart

バーチャルホスト URL 'http://kobachan-biz/' で無事ページが開くことを確認。

これで、無事 macOS のlocalhost環境 でマルチに開発や試験を進める環境が構築できた。あとは、ソースを github で管理し、ローカルからpush 後に本番環境に自動デプロイする仕組みを整えて終了。

macOS HighSierra で PHP7.2 をセットアップ

新しくアサインされた業務の用途で、会社より新しい MacBookPro を購入して貸与してもらえることになった。というわけで、到着後さっそくマニアックに、ターミナルのシェルを zsh に変えたり、.zshrc やら .vimrc をホームに置いたり、テキストエディタに Visual Studio Code を入れたりと、色々自分好みの環境設定を済ませたが、ついでにWebやアプリの開発環境も整えようと思い立ち、早速セットアップしていくことに。(ちなみに、本作業時の macOS は HighSierra。)

まずは、ベースの Web 開発環境で、Apache と PHP から。デフォルトでインストール済みのものをヴァージョンチェック。

% php -v
PHP 7.1.16 (cli) (built: Mar 31 2018 02:59:59) ( NTS )
Copyright (c) 1997-2018 The PHP Group
Zend Engine v3.1.0, Copyright (c) 1998-2018 Zend Technologies
% httpd -v
Server version: Apache/2.4.33 (Unix)
Server built:   Apr  3 2018 23:45:11

Apache は特に触らずにそのままにすることに。一方、PHP は、さくらインターネットをはじめ、利用中のクラウドサービスが今後 7.2 に切り替えるとアナウンスしているので、Homebrew で 7.2 をインストールすることにした。

インストールする際の名称をチェック。

% brew search php7.2
==> Formulae
php@7.2

上で調べた名前で、インストール開始。

% brew install php@7.2

ターミナルを再起動して、再びヴァージョンチェック。無事に 7.2 がインストールされたことを確認。

% php -v 
PHP 7.2.10 (cli) (built: Sep 14 2018 07:07:08) ( NTS )
Copyright (c) 1997-2018 The PHP Group
Zend Engine v3.2.0, Copyright (c) 1998-2018 Zend Technologies
    with Zend OPcache v7.2.10, Copyright (c) 1999-2018, by Zend Technologies

続いて、/etc/apache2/httpd.conf を編集して、Apache2 のPHP環境まわりのセットアップ。

% sudo cp /etc/apache2/httpd.conf /etc/apache2/httpd.default.conf
% sudo vi /etc/apache2/httpd.conf

追加したPHP7.2 のモジュールを読込むための文を追記して、

..
LoadModule php7_module /usr/local/Cellar/php/7.2.10/lib/httpd/modules/libphp7.so
..

すかさず構文チェック。'Syntax OK' と出たら、Apatch を再起動。

% apachectl -t
Syntax OK
% sudo apachectl restart

localhost に phpinfo()関数実行ファイルを置いて、apache2 で動作している PHP の動作確認。PHP7.2 が動いていればOK。

<?php
phpinfo(); 
?>

最後に 'http://example.com/index.php' というURL を ''http://example.com/' というようにディレクトリパス指定だけで開けるように、再び /etc/apache2/httpd.conf を編集。

...
DirectoryIndex index.html index.php // index.php を追記。
...

ひとまずここまでにして、次は ヴァーチャルホストまわりの設定を行う。

俺: 小林康典(KOBACHAN)

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時はネットが産声をあげた前世紀末、東京大手町に本社がある元国営の通信事業会社に新卒入社し、以降およそ10年間勤務して、インターネット系の新規事業立ち上げに複数携わる。

その後、退職して、ITベンチャーのスタートアップ参画を皮切りに、複数のIT/Web企業でプロダクトマネージャーを務めた後、縁あって現在の会員制ホテル&医療系事業会社へjoin。

元来、エンジニアばかりの環境で過ごしてきたが、ここは一般の非IT系事業会社でIT関連は全て外注。内製中心のアジャイル開発を企てるも、実際に技術がわかり手も動かせるIT担当者の存在はほぼ皆無で、参加直後から周囲の理解が得られず孤立無援の大ピンチ。

幾たびの紆余曲折を経て、技術やデザインに素養がある仲間を一人一人見つけアジャイル開発の世界に勧誘しては、知識・ノウハウを提供して地道に自律的な成長を促し、小規模ながらなんとか内製開発できるチームの形を整える。

現在、業務改善系ITプロダクトの企画およびシステム開発、ビッグデータ分析やAIビジネス転化への試行錯誤など、マルチに行い奮闘中。
(最近は、サイボウズ社のSaasサービス「キントーン」関連の開発多め。)

E-mail: contact@kobachan.biz

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